封印された通洞坑
坑口から二方向へ伸びる坑道はどちらも複線で、ここが主要鉱区であった事は一目瞭然だった。 右側に写っているのは資材置き場のようで、この先も左右に大きな空間がいくつかあった。
最初の分岐から右へトロッコ軌道に沿って歩くと、坑道内が赤岩へと変化した。 あまり見掛けない赤い岩盤に染まった坑道はまるで洞窟の様で地球の神秘すら感じる。
僅かに残る電気設備の残骸。
辿り着いた先は立坑ケージだった。 ここで幾度となく昇降を繰り返したケージの一基はまだそこにあった。歴史の古い鉱山だが、この立坑も見るからに古く軟に見えた。
奥の部屋には朽ちてはいるものの巻上機までもが、そのままの状態で残っていた。 巻上機から伸びるワイヤーはケージへと、しっかり繋がっている。 これ程の物が地下深くで眠り続けていた事は驚きだ。 そして、すぐ隣の別鉱区にも立坑設備跡があったが、至近距離に2つも立坑を建造する意味はあったのだろうか。 地上に残っている関連施設も含めて更に詳細を調査する必要がありそうだ。
0コメント