古を偲ぶ

この山には無数の坑道が存在している。鉱床図を片手に山道を歩るくと、いずれも古い時代に採掘されたと思われる小規模な坑道をいくつも発見した。内部はどんな造りで、何が眠っているのだろうか。 古洞は時間が経ちすぎて坑内の状況もあまりよくないはずだが慎重に探索する。


ここは坑内火薬庫で、出入口には扉が備え付けられていたのだろう。縦長に掘られているので歩きやすい。

小ホールと大ホール状の各部屋には火薬庫として使用していたであろう倉庫の残骸があった。錆びに浸食され倒壊してしまった様だ。


場所は変わり、沢沿いを登って行くと多数の坑口を発見した。ここは下部から搬出していたので、立坑が開いている所がいくつかあり、鉱石やズリは下へと落とされていたのだろう。


最初の分岐を右側へ行くとシュリンケージ状に採掘されていて、この上段も行けそうだが、 手の届く高さではなかったので、当時はハシゴで登っていたのだろう。 この山には、まだお目に掛かれていない坑道が多数ある。


日本の鉱山記録写真

Mining in JAPAN

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