溢れ出た坑内水
狭く暗い坑道が、更に狭く息苦しい排水路へと変わった。この小さな排水路で窮屈に腰を屈めながら進むと、途中で古洞と当たる。そこは空気の流れが無く、生暖かい空気が滞っていた。
最深部まで到達するとガラリと雰囲気が変わる。コンクリート巻きのお陰か崩落も無く、湧水も無いので比較的綺麗な状態だった。
三車線の軌道が大きくカーブを描く。この鉱山の規模はそれ程大きく無かったが、近年まで稼働していた為か設備は新しく、力を入れている印象だった。当時は相当な台数のトロッコがここを往来していたのだろう。
カーブを抜けた先には立坑になっていた。下部の開発に力をいれていた為、この下のレベルに坑口が複数現存している。しかし湧水量が多く、残念ながら水没してしまっている。
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