煌めく結晶
思いがけない所に坑口を発見し、奥をライトで照らすと軌道が見えた。坑口では僅かながら風を感じたので意外と奥は深いのではと思い探索を始めた。
途中で複線区間も現れ、これは想像以上に大きな坑道なのかもしれないと期待を膨らませる。
狭い軌間のレールは山の中心部に向かって一直線に伸びる。この鉱山の黎明期から閉山まで採掘の歴史は長いが、資料が少なく、その実態は解明されていない。
レールが消えたかと思うと右にポッカリと穴が開いている。左の主坑道はまだまだ続いて良そうだ。
主坑道の真横に切り抜かれたシュリンケージは通洞レベルまで落としていた様な形跡があり、小さな隙間からは暖かい空気を感じた。
主坑道は最終的に崩落しており延長300m程度だろうか。この坑道の全てを見尽くした。
壁が白く光るので近寄ってみると岩盤が一部結晶化し輝いていた。
結晶の成り立ての様で、光を当てると煌めく。
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